2000年10月29日(日曜日) 日本経済新聞 mandinka 千房 輝著

「マンディンカ」とは、セネガル、ギニアなど西アフリカ六カ国にまたがる民族の名だ。

結婚式、収穫祭など様々な儀式に太鼓のリズムとダンスが根付いている。

本書はそんな大地を、明るめのモノクロ画面で記録した写真集。

広告写真の仕事の傍ら、自らアフリカ音楽を楽しむ著者が、サバンナや漁村で彼らと寝食をともにしながら撮影した。

太陽の下で太鼓をたたく男たちの姿が、力強く躍動感あふれ、農作業の女たちの臼(うす)をたたく脱穀作業までがリズミカルに見える。

水をくむ子どもたち、人々のポートレート、漁港の空の表情など様々な写真が、アフリカの今を伝える。(記事より)

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